こんなお悩みを解決します
・文章を書くコツやテクニックを知りたい
・社内コラムの担当になったが、文章構成の組み方がわからない
・引き込まれる文章の書き方が知りたい
読者は文章を見てすぐ「なんか読みやすそう」「なんか読みにくそう」を直感的に判断しています。
読みやすい文章にするには、伝えたいことを論理的にとらえてどう展開するかです。
そして、引き込まれるようなおもしろい文章は構成と書き出しの部分で決まります。
構成とは文章の設計図のようなもので、自分が伝えたいことを明確にして順序立てておくとよいですね。
日本人は小さなころから「起承転結」に沿って話をするように学んできましたよね。
ストーリー仕立ての流れには効果がありますが、ブログやビジネス文章には向いていません。
この記事ではどのように構成していき、どのようなテクニックを使って書いていくのかをお伝えしていきます。
この記事を読み終えたころには、あなたの文章力も格段と上がっているはずです。
それでは、どのように文章を書いていけばいいか具体的に見ていきましょう。
まずは文章の全体像の構成を把握しよう
まずは書き出し部分で読者に興味を持ってもらいます。
次に本文を書きますが、読者を最後まで読んでもらえるように工夫が必要です。
そして記事のまとめの部分で、読者が次に取ってほしい行動を伝えていきます。
文章の書き出し(導入)で読者を引き込ませる5つのコツ
書き始めの部分を読んで、読者につまらないと思われたらもう読んでもらえません。
「ドラマの予告」のように、時間を作ってでもこのドラマを見たいと思わせるように興味をもたせましょう。
✔ 読み終えたときに読者にメリットが得られることを伝える
✔ 共感を生む内容から入る
✔ 意外なことから入る
✔ 否定から入る
✔ 簡単なのに誰でもできることを書く
読者は「おもしろそうだな」とか、「自分の役に立つな」などと思って記事を読んでいます。
書き出し部分で読者の興味を引くことが書いていないと、「自分が読みたい記事ではない」となり、すぐ離れてしまいます。
なので、この記事に自分が求めているものがあると思わせないといけないんですね。
読み終えたときにメリットが得られることを伝える
この文章を読み終えたら、「私の悩みが解決しそう」とか、「この方法知りたかったんだよなぁ」などの内容にすると読者は興味を持って最後まで読んでくれます。
共感を生む内容から入る
読者に「わかる、わかる」や「そうそう、自分も同じ気持ちなんだよな」と思わせる内容から書き出すと、読者はその文章に好意を持って読もうとします。
意外なことから入る
読者の予想を裏切るような「えっ、どういうこと?」「なんでこうなってるんだろう?」など、意外なところからスタートすると続きを見たくなります。
否定的なことから入る
あえて書き出し部分で否定的なことから始めると、今まであたり前と思っていたことを否定されるのでインパクトがあります。否定から入っておいて、最後は肯定に変わっていく書き方も興味を引きます。
簡単なのに効果的なことを書く
読者に「これをやれば効果的なのに、すごく簡単にできるんだなぁ」と簡単にできるのに有益な情報がのっていると思ってもらえれば最後まで読んでもらいやすくなります。
さらに権威性を発揮できればもっと効果的です。
権威性とはその情報を発信している人がすぐれているか、根拠となる知識を有しているかなどのことを指しますが、ない場合でも資料やデータなどを引用すれば問題はありません。
【ブログ専用】魅力的な書き出しテンプレート
ブログを書いてる人向けに、有名ブロガーさんたちがよく使っているテンプレートをご紹介しますので活用してくださいね。
【ブログ専用】書き出しテンプレート
- 読者の悩みを明らかにする
- その悩みを解決できることを書く
- 解決できる根拠を示す
- ブログ記事の要約を書く
- 読み終えた時に読者が得られることを書く
本文(本編)は「PRPE法」を使って書いていく
ドラマや映画などは最後にオチを持ってきたほうがおもしろくなるので、起承転結の構成が向いてます。
しかし、ブログやビジネス文章などには簡潔にわかりやすく内容が伝えられるPREP法が向いているんですね。
PREP法で文章を作成すると、論理的な構成で文章をスムーズに作成できるようになりますよ。
RPEP法とは
①結論(この記事での結論や主張したいこと)
②理由(なぜその結論や主張にいたったのか)
③具体例(事例やデータなど)
④結論(再度、結論や主張を伝える)
(例)使用してない言い方
上司:A社への新企画の資料できた?
部下:昨日、B社から追加をお願されましたので、対応しないといけないと思って出荷をしたんですけど。
上司:うん。
部下:1品だけではなく、何品も追加があったので準備するのに時間もかかりました。
上司:うん。
部下:お届けする途中、渋滞にもまき込まれてしまいまして。
上司:結局、A社への資料はまだってこと?
部下:すみません。
上司:急いでるから優先してほしいんだよな。
(例)PREP法を使用した言い方
上司:A社への新企画の資料できた?
【結論】部下:すみません、まだできておりません。
【理由】部下:大口取引先のB社の部長から急ぎの追加を受けてしまいまして。
【具体例】部下:量も多くて、渋滞にも巻き込まれてしまい、時間が大幅にずれ込んでしまって作成する時間がありませんでした。
【結論】部下:ですので、まだ出来ておりません。本日中にはできる予定です。
上司:よく対応してくれたね。ありがとう。それじゃあ資料もよろしくね
PREP法を使用すると、「伝わりやすい」内容になります。さらに、理解もしやすくなりますので、活用して文章を書いていきましょう。
文章で使う15のテクニック
ここでは様々なテクニックをご紹介していきますのでひとつずつ見ていきましょう。
文末のバリエーションを変える
同じ語尾を連続させないようにしましょう。語尾を3回続けると機械的になったり、幼稚に見えたりするからです。多くても2連続までにしたほうがいいですね。
✕(悪い例)現在、ゴールドの価値が上がっています。皆さんがお持ちのゴールドも、購入時よりも高くなっていると思います。気になる方はすぐ査定できます。
〇(良い例)現在、ゴールドの価値が上がっています。皆さんがお持ちのゴールドも、購入時よりも高くなっているでしょう。気になる方はすぐ査定してください。
です | ですよ | ですね | でうしょね |
ます | ますね | でしょう | しましょう |
してください | してくださいね | 体言止め (~が重要。) | かと |
改行のタイミング
意味が変わるタイミングで改行しましょう。最近では、スマホで記事やメルマガを見る割合が増えています。スマホで見ても読みやすいかどうかチェックしながら改行したほうがいいですね。
句読点の打ち方
読みやすくするためには句読点が必要です。句読点を入れる場所によって、印象は変わってきますし、文字の圧迫感も解消します。適度に入れて理解しやすい文章にしましょう。
専門用語には説明を入れる
スムーズに文章を読んでもらうためには、専門用語にはカッコ書きで説明を入れましょう。
(例)インボイス(適格請求書)
一文を短くする
一文に複数の内容が入っていると伝わりずらくなるので、できるだけ一文には一つのことを伝えるように意識しましょう。
似たような意味の言葉は極力なくしたほうがスッキリします。「〜という」、「〜こと」は入れなくても文章は伝わるので抜いてもいいでしょう。
漢字とひらがなのバランス
パソコンで変換すると難しい漢字もでてくるので、使いたくなると思います。ですが、読者が読めない場合もありますし、漢字が多いと読みづらいですよね。
漢字3割、ひらがな7割くらいがちょうど読みやすいバランスです。
リアリティを出す
事実や意見だけを並べた文章だと、イメージがわきづらいのでリアリティをだすと読み進めやすくなります。
リアリティは、日常のなにげないところに転がっている「めんどくさい細かな部分」を描写することによって生まれてきますよ。
✕(悪い例)テレビを見てたらお腹がすいてきたので、ラーメンを食べた。
〇(良い例)テレビでラーメンのCMを見てたら、お腹が「ギュルルル」となったので、思わずラーメンを食べた。
接続詞の種類を覚えて、連続させない
一文の中に同じ接続詞を2回使うと、冗長した文になったり、わかりづらくなったりします。接続詞の種類をおぼえて、読みやすくなるように使っていきましょう。
不要な接続詞は削除する
余計な接続詞は削除したほうが、スッキリして読みやすくなります。ですが、削除しすぎると文脈がわからなくなるので、上手く使いこなしましょう。
削除する基準は、その接続詞がなくても意味が通じるなら削除するです。
なくても意味が伝わる、「順接の接続詞」は削除しやすく、なければ文脈がわかりづらくなる「逆接の接続詞」は削除する場合は少ないと思います。
接続助詞を明確にする
接続助詞とは、前後の文節をつなぐ「ば・し・たり・が・から・ても」などで、たくさんあります。
とくに「が」は、順接でも逆接でも使えるのでまぎらわしくなります。意味のないところでも、つい使ってしまうこともあるので注意が必要です。
(順接)今日は雨が降ったが、地面は固まった。
(逆接)今日は雨が降ってるが、マラソンをした。
(順接でも逆接でもない)昨日は雨が降ってたが、マラソンはしなかった。
さらに、逆接の「が」は、必要ない場合が多いですし、使うことによって文が長くなります。
「が」を使って長くなるくらいなら、2つの短文にわけるか、「しかし」や「たとえば」などの接続詞を使ったほうがスッキリして読みやすくなりますよ。
見直す基準は、わかりにくい文章になっていた場合に接続助詞を見直しましょう。
表記ゆれをなくす
表記ゆれとは文章の中で、同じ意味で使われているのに違う表記になっていることです。
(例)「売り上げ」と「売上」など
係り受けを近づける
係り受けの言葉には「主語と述語」と「修飾語と被修飾語」があります。なるべく近づけるようにしましょう。
✕(悪い例)A社の商品は、B社のアンケートで明らかになったが、デザインがとても人気である。
〇(良い例)A社の商品はデザインがとても人気である。B社のアンケートで明らかになりました。
数字を入れる
文章の中に具体的な数字が入っていると、情報が整理されていると感じてもらうことができます。
「3つの方法がある」など、情報が具体的に伝わるので、読者に与える印象がよくなります。
データや画像を入れる
実際のデータや信用のできるデータの引用は、内容がわかりやすいだけでなく、信頼性や権威性も与えることができます。
ブログなどではデータのほかに、画像を入れることによって、見やすく飽きのこない記事にすることができますよ。
カッコや太文字、赤字を使う
カッコ(「」)は会話文や、その言葉を強調するときに使います。カッコを使うことによって伝わりやすい文章になります。
ブログなどではカッコのほかに、強調したい文字を「太字」や「赤文字」することによって飽きのこない文章にすることができます。
多数の人に向けてではなく、たった1人に向けて書く
文章を書くときは、1人に向けて書くようにしましょう。
なぜなら、多数の人に対して書こうとすると、あたりさわりのない内容になってしまうからです。
具体的にその1人に向けて書くからこそ、細かいところまで考えながら書けるので、その言葉は説得力を持つようになります。
最後に読み返す
文章ができあがったら読み返しましょう。
誤字・脱字のチェック、文章が読みにくくないか、接続詞が正しく使われているかなど、この記事で書いてある15のテクニックを使って確認してくださいね。
1回では間違いに気がつかないときもあるので、読み返しは最低でも2回はおこないましょう。
まとめ(結論)
- 文章の全体像を把握する
- 書き出しの部分で興味をもたせて、読者を引き込ませる
- 本文をPRPE法を使って書いていく
- 15のテクニックを駆使して文章を書いていく
- 多数の人に向けてではなく、たった1人に向けて書く
- 最後に読み返す
読者の気持ちに焦点をあてて、文章を作っていくことが引き込ませる1番のコツなので、どういう記事なら読みたいかを考えて書くようにしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。